『七福神寳の入船』
今回は、七福神寳の入船(しちふくじんたからのいりふね)と題して、
七福神と、その神様に纏わる御利益を書かせて頂きました。
この作品は、羽子板(桐材)に朱墨で文字を書き入れる
という初めての試みでございました。いつも木材に書く場合には、
砥粉を水で溶いたものを塗り、さらには濃度の高い墨で書くように
しておりましたので、果たして朱墨(液墨)が滲まず板にのるものかと
恐る恐る筆を入れました所、以外にも桐との相性が良かったのか、
滲みもなく運筆にも支障はなく、嬉しい誤算でございました。
というわけで、作品の説明を・・・
右より、當る丁酉歳吉日 七福神寳の入船 勘亭流戯筆かく
商売繁盛の神様 恵比寿
五穀豊穣の神様 大黒天
千客萬来の神様 布袋尊
右より、降魔厄除の神様 毘沙門天
財運招福の神様 福禄壽
学徳成就の神様 弁財天
幸福長寿の神様 壽老人
という、単に七福神を並べただけのものではございますが、
“朱”と“墨”の彩りの取り合わせも新たな発見でございましたし、
今後、作品制作の幅が広がるのではないかと思っている次第です。
本日は以上、戯筆でございました。
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